カプコンの人気シリーズ『ディノクライシス』に対するファンの関心は続いていますが、その復活の可能性はますます遠のいているようです。シリーズのクリエイターである三上真司氏は、現在のゲーム業界において『ディノクライシス』の新作が登場する余地はほとんどないと発言しました。eurogamerが報じています。
『モンスターハンター』が影響？
三上氏は、Gamescom 2024にて行われた『Shadows of the Damned』のリマスター版の発表に関連して、この見解を示しました。彼は、多くのファンが『ディノクライシス』の新作を望んでいることに驚きを示しつつ、カプコンのもう一つの大ヒットシリーズ『モンスターハンター』が、恐竜の魅力を十分に表現していることを理由に挙げています。
「恐竜の素晴らしさと、その可能性を最大限に引き出しているのが『モンスターハンター』です。たとえ私が『ディノクライシス』のリメイクや新作を手掛けるとしても、現在のゲーム市場ではそのようなゲームのための空間は少ないと感じています」と三上氏は語りました。
さらに、カプコンが発表した恐竜をテーマにしたTPS『Exoprimal』についても触れ、「ファンの期待は理解していますが、『Exoprimal』のコンセプトは『ディノクライシス』とは大きく異なります」と述べました。このコメントは、『Exoprimal』の発表後にファンの間で『ディノクライシス』への期待が高まったことに対する回答でもあります。
『ディノクライシス』シリーズは2003年にリリースされた『ディノクライシス3』以降、新作が登場していませんが、そのカルト的な人気は未だに根強いものがあります。しかし、現時点でリメイクやリマスター、または新作の計画は公式に発表されていません。