韓国の大手ゲーム開発会社NEXONの新作シューターゲーム『The First Descendant』が、Bungieの人気ゲーム『Destiny 2』のアイコンと非常に似通ったデザインを使用しているとの指摘が浮上しています。この問題は、両ゲームのプレイヤーやコミュニティの間で大きな議論を引き起こしています。
Iconduckによるアイコン流用疑惑
事の発端は、無料でアイコンを提供するオンラインライブラリ「Iconduck」です。このサイトは、商業利用も可能な約27万個のアイコンを無料で提供しており、ゲーム開発者やデザイナーにとって便利なリソースとなっています。しかし、問題はこれらのアイコンの中に、Bungieの『Destiny 2』やポケモンなど、他社の著作権を侵害している可能性のあるアイコンが含まれていることです。
PC Gamerの報道によれば、Iconduckには『Destiny 2』のロゴやクラスアイコン、武器アイコン、さらにはXboxやMicrosoft Windowsのロゴまで含まれています。また、Iconduckはこれらのアイコンを公開する際に、制作者や権利者の許可を得ていなかったと見られており、『The First Descendant』の開発者たちは、Iconduckからアイコンの出所を確認せずに使用した可能性が浮上しています。
Iconduckのアイコンについて、デザイナーのトム・チャップマン氏はTwitterで「これらのアイコンの大部分はBungieのフォントファイルから抽出されたものであり、他のデザインもBungieが作成したものを再現したものです」とコメントしており、同サイトの使用に対して強い異議を唱えています。
この問題について、NEXONとBungieの両社からはまだ公式なコメントは出されていません。しかし、無料リソースの利用には細心の注意が必要であることが改めて浮き彫りになりました。