Bethesda Softworksが手掛ける『Starfield』に、待望の初DLC「Shattered Space」がリリースされました。しかし、その内容には賛否両論の反応が寄せられています。プレイヤー数の一時的な増加や、グラフィックや探索要素の評価がある一方で、短いプレイ時間や新規要素の不足、技術的な問題が指摘されています。
『Shattered Space』の評価は賛否両論
DLCのリリース直後、Steamでの同時接続プレイヤー数は約21,792人に達しました。これは2023年12月以降で最も高い数字であり、DLCによる盛り上がりを示しています。（SteamDB）しかし、リリース当初のピークである330,000人と比較すると、やや失望を感じざるを得ません。DLCが新たなプレイヤーを呼び戻す一方で、持続的なプレイヤー数増加には至らなかったようです。
『Shattered Space』は、Bethesdaらしい美しいグラフィックと詳細に作り込まれた惑星の探索が魅力のDLCとなっています。しかし、多くのプレイヤーがその短いストーリーと新規要素の少なさに不満を抱いているようです。「ストーリーは予測可能で退屈。過去のBethesdaのDLCと比べると、特に『Fallout: New Vegas』のような作品に見られた没入感が欠けている」といった声が上がっており、特にストーリーの深みやNPCとの対話の質に対して不満を表明するプレイヤーも多いです。
新たな都市やエリアは小規模であり、武器や宇宙船パーツの追加が少なく、基本的に本編と同じ体験を繰り返しているという意見が多く見受けられます。さらに、技術的な不具合も依然として存在し、これに対する不満が続いています。
一方で、探索要素やミッションデザインの質が評価されています。「Bethesdaはついに得意分野であるオープンワールド探索を実現した。この探索は間違いなく最高レベルだ」とのコメントが見られ、DLCにおける自由度の高い探索が好評を博しています。さらに、DLC内では手作業で配置されたダンジョンやNPC、隠されたポイントオブインタレストが多く、プレイヤーに発見の楽しみを提供しています。ただし、「この魅力を本編にももっと反映できなかったのか」という意見も少なくありません。（参考リンク）
DLCのリリースと同時に配信されたバージョン1.14.70のパッチでは、数々の技術的な不具合が修正され、特にMODサポートが強化されました。これまで255個以上のMODを同時に読み込むとゲームがクラッシュする問題が修正され、MODユーザーにとって大きな改善がなされました。『Starfield』は既にNexusModsで9,000以上のMODが公開され、5800万回以上ダウンロードされているため、この修正はコミュニティからも歓迎されているようです。
DLC『Shattered Space』が『Starfield』のプレイヤー基盤を大幅に拡大することは難しいかもしれませんが、今後のアップデートや追加コンテンツによって再び注目を集める可能性があります。Bethesdaがプレイヤーの声をどのように反映させるかが、今後の成否を分けるポイントとなるでしょう。