『GOG』がヨーロッパ最大のゲーム保存団体「EFGAMP」に加盟！クラシックゲームの保存と文化遺産としての価値向上を目指す

By Mag - 2025.01.16 Thu

ゲームニュース

2025年1月14日、デジタルゲーム配信プラットフォーム「GOG.com」が、ヨーロッパ最大規模のゲーム保存団体「EFGAMP（European Federation of Game Archives, Museums, and Preservation Projects）」への加盟を発表しました。この加盟により、GOGはゲーム保存の取り組みをさらに強化し、文化遺産としてのゲームの重要性を広く訴えることとなります。

ゲーム保存活動が新たなステージへ

EFGAMPは2012年に設立された団体で、ヨーロッパ各国のゲーム博物館やアーカイブ機関、研究機関などから構成されています。加盟メンバーには、ローマのビデオゲーム博物館「VIGAMUS」やベルリンの「コンピューターゲーム博物館」、フランスの「MO5.COM」などが名を連ねており、デジタルゲームの保存やアクセスの向上を目的に活動しています。今回、GOGが加盟することで、民間企業と文化遺産保存団体の連携がさらに進むことが期待されています。

Our Video Game Preservation efforts continue!

We’re thrilled to announce that today we've joined the European Federation of Game Archives, Museums, and Preservation Projects (EFGAMP), making us the first Polish institution to do so. This marks another important step in… pic.twitter.com/JBbDxN0MGw
— GOG.COM (@GOGcom) January 14, 2025

GOGのマネージングディレクター、マチェイ・ゴウエビエフスキ氏は、「GOGは設立当初からゲーム保存を使命として活動してきました。クラシックゲームの保存とそれを未来の世代に伝えることは私たちの仕事の核心です」と語り、EFGAMP加盟がこの使命をより一層推進する一歩であると強調しました。また、同氏は、国際的な組織との協力拡大や新たな保存プロジェクトの計画についても言及し、将来的な活動への意欲を示しています。

GOGは2024年に開始した「GOG Preservation Program」を通じ、すでに100以上のクラシックタイトルを現代のシステムに対応させ、566以上の改良を実施してきました。このプログラムは、ユーザーから平均4.2/5という高評価を得ており、ゲーム保存活動への関心をさらに高めています。

一方、オンラインサービス終了や著作権問題により失われつつあるゲームが年々増加する中、EFGAMPやGOGの活動がゲーム文化の将来に与える影響は計り知れません。ゲームが単なる娯楽ではなく、文化遺産としての価値を持つことを認識し、保存活動への取り組みが今後さらに注目を集めるでしょう。