SEGAは2023年度第4四半期の決算プレゼンテーションで、新作ゲームの販売不振によりエンタテインメントコンテンツ部門の利益が大きく減少したと発表しました。
総売上は前年比28.6%増の3,499億円、営業利益は42.4%増の544億円となりましたが、これはパチスロ機器やパチンコ機器の遊技機事業が牽引した結果です。
売上は前年比でわずかに増加したものの、営業利益は52.5%減と大きな落ち込みを見せています。特に「Total War: Pharaoh」など一部の新作タイトルが期待に応えられなかったことが影響しているとみられます。
『Total War: Pharaoh』が影響か
人気シリーズ『Total War』の最新作『Total War: Pharaoh』はSteamでのリリース直後から苦戦だったようです。Opencriticでのスコアは76点とまずまずの評価を受けていますが、Steamでのユーザーレビューは約2,216件中59%が好評という「賛否両論」の状態。
リリース日に記録した最大同時接続数は5,424人にとどまり、これは同開発スタジオの過去のリリースと比較してもかなり低い数字に。また、ゲームの価格と内容が見合ってないとユーザーから批判の声が上がり、ゲームの価格を引き下げ、一部を返金するといった騒動もありました。
SEGAはヨーロッパでのゲームビジネスの構造改革を検討しており、中期的な商品ラインナップの見直し、固定費の最適化、投資効率の向上、開発・販売管理構造とシステムの見直しなどが行われています。