2024年8月28日、バンダイナムコオンラインが手掛けるオンラインRPG『BLUE PROTOCOL』が、来年1月をもってサービスを終了することが発表されました。昨年6月に正式サービスを開始した同作は、開発に長期間を費やした大作として注目されていましたが、わずか1年半でその幕を下ろすことになりました。
継続的なサービス提供が困難
プロジェクトエグゼクティブプロデューサーの下氏は、サービス終了の理由について「満足いただけるサービスを継続的に提供することが困難である」と説明し、突然の発表についてプレイヤーへの謝罪を表明しました。今後、終了日まで新規ストーリーを含むアップデートを継続し、最後までプレイヤーが楽しめるよう尽力するとのことです。
2024年8月28日より、ゲーム内通貨「有償ローズオーブ」の新規購入が停止されるなど、サービス終了に向けたスケジュールも発表されており、終了日までの間に計画された各種アップデートの詳細については、公式サイトにて確認が可能です。
『BLUE PROTOCOL』は、鮮やかなアニメ調グラフィックとアクション性の高い戦闘システムが特徴とされていました。しかし、コミュニティ内ではサービス開始当初から様々な課題が指摘されており、特にコンテンツの薄さや運営の対応に対する不満が目立ちました。
特に、MMORPG市場の競争が激化する中で、無料で楽しめる一部のアジア製タイトルが圧倒的なシェアを持つ一方、本作はユーザー獲得に苦戦。加えて、運営側が課金アイテムの実装やバランス調整においてユーザーからの不満を解消できなかったことも、早期のサービス終了に繋がった要因と見られます。
SNSや掲示板では、サービス終了のニュースが流れると、多くのユーザーから驚きと失望の声が上がっています。「予想通りの結末」「サービス開始前がピークだった」といったコメントや、「課金したお金を返してほしい」といった不満の声も見受けられます。また、今後予定されていたコンテンツやストーリーの追加が未完に終わることを惜しむ声も多くあります。
本作の開発に多大な時間とコストがかけられたにもかかわらず、このような形で終わりを迎えることとなり、バンダイナムコオンラインにとっても大きな打撃となることは避けられません。今回の終了決定は、同社の今後のオンラインゲーム戦略にも影響を与える可能性があり、今後の展開に注目が集まります。