先日リリースされた無料プレイシューティングゲーム『Spectre Divide』が、リリース直後に高額な課金システムに対する大規模な反発に直面しています。特に、1万円に達するスキンバンドルの価格が批判の的となり、開発元のMountaintop Studiosは急遽、スキンの価格を17〜25%引き下げました。しかし、この対応に対してもコミュニティ内では多くの議論が続いています。
課金価格の問題
リリース時に大きな話題となった「Cryo Kinesis」スキンバンドルは、元々9000ポイント(約1万円相当)と高額で、多くのプレイヤーから「高すぎる」との声が上がりました。これに加え、マッチメイキングのバグやサーバーの不安定さが重なり、不満が増大していました。Steamのレビューも現時点で48%の評価にとどまり、「賛否両論」という評価を受けています。
プレイヤーの反応は、RedditやDiscordコミュニティで大きな議論を巻き起こしており、「90ドルのスキンバンドルを20〜25%引き下げたところで、依然として高すぎる」という声が多数見られました。特に、「Cryo Kinesis」スキンバンドルが目玉商品とされていましたが、「これはせいぜい20ドルの価値しかない」との意見や、「ValorantやCSと同等の価格設定にするのは無謀だ」という批判が相次いでいます。
あるユーザーは、「価格引き下げが早すぎて、今後プレイヤーがさらなる値下げを要求する可能性がある」と指摘。これに対し、「Mountaintop Studiosは最初から高価格に設定していたことで、今回の値下げが好意的に受け取られず、PR戦略としても逆効果だ」との意見も寄せられました。
また、「スキンバンドルに90ドルも払うなんてあり得ない」と強く批判する声や、「サーバーの問題でゲームに入れないのに、この価格設定は侮辱的だ」との意見もあります。さらには「スキンにこれだけの金額を使うより、他のゲームを購入する方がはるかに有益」といったコメントも見られ、コミュニティ全体で課金システムへの不満が広がっています。
一部のユーザーは「Riot Gamesのスキン価格と比較すると、Spectre Divideのスキンも同様に高額で、開発元が同じモデルを採用したように見えるが、それに見合った内容ではない」との見解を示しています。これは、プレイヤーが他のタイトルとSpectre Divideを直接比較し、ゲーム内容や技術的な問題が価格に見合っていないと感じていることを示しています。
Mountaintop Studiosのゲームディレクターであるリー・ホーン氏は、「プレイヤーのフィードバックを真摯に受け止め、スキン価格の引き下げを行った」と説明していますが、依然として多くのプレイヤーが価格設定に不満を抱いています。現在、開発チームは技術的な問題の修正にも取り組んでおり、サーバーの安定化を図っていますが、プレイヤーの評価が改善されるかどうかは今後の対応にかかっています。
『Spectre Divide』は、リリース直後から課金システムや技術的な問題で厳しい評価を受けていますが、今後の改善により評価が変わる可能性があります。コミュニティの意見を反映した今後のアップデートに期待がかかります。