先日、『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク（God of War: Ragnarok）』のPC版において、PSN（PlayStation Network）のアカウント認証を回避するMod「NoPSSDK」が話題となりました。このModは、シングルプレイヤーゲームでありながら、PSNアカウントの連携が必要な状況に不満を持つ多くのプレイヤーに支持されていました。しかし、本MODは公開から数日で削除され、ネット上に多くの憶測を呼びました。
Sonyからの圧力を警戒
Mod制作者であるiArtoriasUA氏は、Modの削除がSonyの圧力によるものではなく、自らの判断によるものであると説明しました。彼は「Modがあまりにも注目を集め、Sonyからの法的リスクを避けるために削除した」と述べています。特に、ModはSonyの製品に直接的な影響を与えるものではありませんでしたが、それでも作者は慎重な判断を下しました。
こんにちは。これは個人的な判断です。Modがあまりにも注目を集めすぎて（IGNやPC Gamerですら記事を書いたほどです）、Sony側からの潜在的な脅威を避けるため、公開から削除した方が良いと考えました（プロジェクトはSony製品に関連するメモリには一切変更を加えていませんが、念のため削除しました）。残念ですが、曖昧な状況の中で自分をリスクにさらすことはできませんでした。
理解していただければ幸いです。平和を！
https://x.com/NexusSites/status/1838975244637278644
Modの削除後も、PCプレイヤーの間ではPSN認証の要件に対する不満が高まっており、「God of War Ragnarok」のSteamページには否定的なレビューが増加していました。初期のレビューでは66%の評価しか得られず、現在では71%に改善していますが、まだ批判の声は続いています。Modが削除されたことで、インターネット上では複数のミラーサイトにコピーが広まっており、Sonyの今後の対応にも注目が集まっています。
現時点でSonyはこのMod削除について公式なコメントを発表していませんが、PCゲーマーの間では「シングルプレイヤーゲームでのPSN認証」というSonyの方針に対して批判が高まっています。さらに、PSNが未提供の地域ではPSNアカウントの取得が困難なため、これらの地域のプレイヤーは、最新のアップデートを適用できないという問題も浮上しています。
今後、SonyがPSN認証に関する方針を緩和する可能性や、プレイヤーがこれにどのように対応するかは不透明ですが、このModの削除を巡る議論は、今後のSonyのPCゲーム展開に大きな影響を与えるかもしれません。