日本のPCゲーム市場は過去4年間で劇的な成長を遂げていることが一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会（CESA）の報告で明らかになりました。
2023年、日本のPCゲーム市場は約2364億円に達し、2019年の規模の約3倍にまで拡大しています。この急成長は、CESAのデータによって裏付けられており、PCゲームが国内ゲーム市場に占める割合は2019年の5％から2023年には13％にまで上昇しました。
日本のゲーム市場における変化：PCが新たな主役に？
この背景には、SteamをはじめとするPCゲームプラットフォームの普及や、オンラインマルチプレイゲームの無料化が大きな要因となっているとKantan Gamesが報じています。特に、Nintendo Switchの成功が続く中でも、PCゲーム市場は順調に成長しており、家庭用ゲーム機市場は全体の20％を維持しつつも、PCのシェアはこれを上回る勢いで拡大しています。
日本では従来、コンソールが主流であったものの、近年はPCを利用するゲーマー層が急増しています。また、ハイエンドPCゲームの需要やポータブルPCデバイスの台頭により、PCゲーム市場の成長はさらに加速する見通しです。ゲーム業界全体の収益は約1兆8700億円に達しており、その中でPCが占める割合の拡大が注目されています。
コミュニティ内でさまざまな反応が寄せられました。特に、コンソールゲームからPCへの移行が大きな話題となっています。多くのユーザーは、コンソール機のオンラインプレイが有料であることに不満を抱いており、PCの無料オンライン環境に魅力を感じているという声が多くありました。
PlayStationの市場シェアが落ち込んでいることに対して、「当然の結果」という意見も多く、特にPS5の品薄や価格の高騰が、PCへの移行を加速させたとの見方が強まっています。
また、PCでのゲームプレイの快適さが強調され、「一度PCを使ったら、もうコンソールには戻れない」という意見が広がっています。多くのプレイヤーが、PCの性能が向上し、スマホゲームをPCでプレイするケースも増えていると感じており、特にSteamプラットフォームがPCゲーム市場の成長に大きな役割を果たしているという認識が共有されています。こうした流れの中で、「PCのコストパフォーマンスが圧倒的に良い」との評価が一般的になっており、コンソール市場がPCに圧倒される兆しが見えています。
一方で、Switchとの共存可能性についても言及されています。SwitchとPCは異なるゲームラインナップを提供しており、互いに補完関係にあるため、共存が可能だとする意見が多く見られました。これに対して、PlayStationとPCはゲームのリリースタイミングや内容が重なることが多く、共存は難しいという見方が強調されています。特に、PSユーザーがPCに流れている現状に対し、PlayStationの魅力が減少しつつあることが懸念されています。
PC市場の急成長は今後も続くと予想され、これが今後の市場の大きな変革をもたらす可能性が高いです。