ValveはSteamクライアントのベータ版を更新し、ゲーム録画機能を大幅に改善しました。このアップデートにより、ユーザーは最大4K解像度での高品質な録画が可能となり、ファイルサイズを抑えながらも映像品質を向上させるH.265(HEVC)コーデックがサポートされました。
HEVCは、GPUを活用することで、H.264よりも効率的に録画を行うことができ、これにより特に高解像度やウルトラワイドモニター(最大32:9アスペクト比)での録画体験が向上します。
自動ビットレート調整でディスク領域節約
さらに、ビットレートを自動調整する「オート」設定が追加され、ゲームの解像度に応じて適切なビットレートが設定されるため、ディスクスペースの節約が可能です。また、録画サイズを制限するオプションや、GPUを利用したエンコード・デコード処理により、録画のエクスポートもスムーズに行えます。
この機能は現在Windowsベースのベータ版で提供されており、MacやLinuxへの対応は「近日中」とされています。また、旧OSであるWindows 7/8および古いmacOSバージョン(10.13、10.14)ではこのベータ版が利用できなくなりました。
今回のアップデートは、Steamユーザーにとってより高品質な録画機能を提供するものとなっており、特にクリエイターや配信者にとって魅力的な機能強化といえます。正式リリースに関する情報は今後の発表に期待です。
ベータ版への参加方法
録画機能を試したいユーザーは、Steamの設定からベータ版に参加することができます。「設定」>「インターフェイス」>「ベータへの参加」からオプションを選び、「ゲーム録画」セクションで希望の録画モードを設定するだけです。