ポーランドのゲームスタジオBloober Teamは、最新リメイク『サイレントヒル 2』で再び注目を集めています。本作は、サバイバルホラーのジャンルに新たな風を吹き込み、リリース後に多くのプレイヤーから高評価を受けました。
Bloober Teamのクリエイティブディレクターであるマテウシュ・レナート氏は、海外メディアAULLIDOSとのインタビューで次なるプロジェクト「Project C」についても触れ、『サイレントヒル 2』で採用したホラーの要素を進化させていく意欲を示しました。
新たなサバイバルホラーへの挑戦「Project C」
『サイレントヒル 2』のリメイクにおいて、特に開発チームが苦労したのは戦闘システムのバランスだったと語ります。レナート氏によると、主人公ジェームズは普通の人間であり、武器を扱うことが困難であることを反映しながらも、プレイヤーのフラストレーションを最小限に抑える必要があったと語っています。この調整により、戦闘はよりリアルでありながらも、ゲームとしての楽しさを保つことが出来たの述べました。
Bloober Teamは長年にわたり、『Observer』『The Medium』など、心理的恐怖やデュアルリアリティ(現実と精神世界の交錯)といったテーマを強調した作品を作り上げてきましたが、この新作でもその流れを引き継ぎつつ、さらに進化させたゲームシステムが期待されています。
Bloober Teamが開発中の「Project C」について、Bloober Teamのクリエイティブディレクターであるマテウシュ・レナート氏は、次のように述べています。「我々の次なるプロジェクトは、サバイバルホラーの新しい形を探求するものです。『サイレントヒル 2』で採用した感情的かつ物語重視のアプローチを、より複雑なゲームシステムと融合させたいと考えています。」
「Project C」は、元々Private Divisionとの契約で進行していましたが、2024年3月に両者の契約は解消されました。(参考リンク)しかし、Bloober Teamは開発を継続しており、プレイヤーに強い没入感を提供するホラー作品となることを目指しています。現時点での情報は限られていますが、デュアルリアリティをベースとした独特な世界観が引き続き描かれることが予想されています。
また、Bloober Teamは「Project C」を通じて、サバイバルホラーの伝統的な要素である緊張感や恐怖心を維持しつつ、ゲーム体験をさらに深めるために、より複雑で挑戦的なゲームプレイを提供することに注力しているとのことです。
リメイク版『サイレントヒル 2』の成功を受け、Bloober Teamは今後もサバイバルホラーの最前線で活躍を続けることが期待されています。同スタジオの次なるステップとして発表された「Project C」では、さらなる進化が見込まれ、ホラーゲームファンの間で話題を呼びそうです。