ポーランドのゲーム開発スタジオBloober Teamは、かつては満足のいかない作品を多く手掛けていたことを率直に認め、ホラーゲームでの成功を礎に、さらなる成長を目指しています。
スタジオのディレクターであるヤツェク・ゼバ氏とヴォイチェフ・ペイコ氏は、Gamespotのインタビューで、2016年以前に開発していたゲームは「失敗作」だったと振り返りながらも、現在はホラーというジャンルで自らの強みを見出したと述べました。
『Layers of Fear』でホラーゲームへの転換に成功
彼らは、2016年以前に制作していたゲームについて、「戦略ゲームやパズル、音楽アーケードなど、多岐にわたるジャンルの小規模プロジェクトに挑戦してきました。しかし、それらは商業的に成功を収めることができませんでした」と説明しています。
この時期を振り返り、Bloober Teamは自らの得意分野を見つけられなかったと認めていますが、2016年にリリースした『Layers of Fear』によって、スタジオはホラーゲームというジャンルにおける独自の強みを発見することができたと語っています。
我々は自分たちのニッチを探し続けましたが、最終的にホラーというジャンルに行き着きました。今は、このジャンルでさらに成長していくために努力しています。『Layers of Fear』以降、我々は以前の作品が成功しなかった理由を理解しましたが、同時に進化の必要性を強く感じています
Bloober Teamは、ホラーゲームという分野でのさらなる進化を目指し、2025年に新作『Cronos: The New Dawn』をPC、PlayStation 5、Xbox Series向けにリリース予定です。この新作では、プレイヤーが時間を超えて選ばれた人々を救うというテーマが描かれており、公開されたビジュアルやキャラクターデザインはすでに多くのプレイヤーから高い評価を受けています。
ペイコ氏はさらに、スタジオが今後もホラーに特化した作品作りを続ける意思を示しており、リメイク版『サイレントヒル2』の成功をさらに上回る挑戦をしていくと語っています。「我々はホラーというジャンルを愛しています。それが我々にとって自然な道であり、さらに進化し続けることが必要です」と彼は強調しました。
Bloober Teamの過去の作品は商業的な成功を収めることができなかったものの、現在ではホラーゲームのトップスタジオとして地位を確立しつつあります。『Layers of Fear』以降、同スタジオの作品は独自のビジュアルと没入感のあるストーリーテリングが評価され、サイレントヒル2のプロジェクトでもその手腕が発揮されました。
新作『Cronos: The New Dawn』は、Bloober Teamがホラーゲームのジャンルでさらなる飛躍を目指す作品であり、多くのプレイヤーにとって期待の一作となっています。