Game Developer Collectiveが2024年5月に実施した調査によると、ゲーム開発者の59%が現在のゲーム業界の状態を「悪い」と感じていることが明らかになりました。この調査には600人以上の開発者が参加し、業界が直面する主要な問題点として以下の二つを挙げました。
59%の開発者が業界の現状を憂慮
- 投資家の不合理な期待
- 調査に参加した開発者の61%が、投資家がスタジオに対して現実的でない目標を設定し、短期間でのゲームリリースを強いることが、製品の品質低下やスタッフの燃え尽き症候群を引き起こしていると指摘しています。
- 不適切な管理
- 58%の開発者が、スタジオの管理職が資源や人員を効果的に管理できておらず、これが財政的な困難や解雇につながっていると述べています。
目標を上回った開発者はわずか13%
これら2つの主な問題に加えて、開発者は業界に悪影響を与える他の要因も挙げています。
- 開発コストの増加(41%)
テクノロジー、マーケティング、人件費の上昇がゲーム開発をより高コストにしています。 - 競争の激化(32%)
他のゲームやメディアとの競争が激しく、注目を集めるのが難しくなっています。 - イノベーションの不足(13%)
業界が定型化しており、新しい魅力的なコンテンツを提供できていないと感じられています。 - 購買意欲の低下(2%)
プレイヤーが以前ほどお金をゲームに費やさなくなっているとされています。
これらの問題の結果、48%のフルタイム開発者が四半期ごとの目標を達成できておらず、40%が収支トントンの状態にあると報告されています。目標を上回った開発者はわずか13%にとどまっています。
業界の未来についても楽観的ではなく、49%の開発者が今後6ヶ月間で状況が改善しないと考えており、19%がさらに悪化すると予想しています。一方で、25%の開発者は改善を期待しています。
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