中国のゲーム開発スタジオGame Scienceが手がけた新作アクションRPG『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』が、Steamで驚異的な記録を打ち立てました。発売からわずか数時間で、同時接続数が2,223,179人に達し、歴代のシングルプレイヤーゲームの中で最も多くのプレイヤーを集めたタイトルとなりました。
中国市場でシングルプレイゲームの制作が活発化する?
8月20日にリリースされた『黒神話:悟空』は、その直後から圧倒的な人気を見せ、Steamの同時接続プレイヤー数ランキングで2位にランクインしました。これは、マルチプレイヤーゲームである『PUBG: Battlegrounds』の3,257,248人に次ぐ数字であり、シングルプレイヤーゲームとしては史上最高の同時接続数を記録しています。
特筆すべきは、プレイヤーの大半が中国からの接続である点です。約88%のプレイヤーが中国から接続しており、その影響力は計り知れません。(参考)これにより、『黒神話:悟空』は他の大ヒットタイトルである『サイバーパンク 2077』(1,054,388人)や『エルデンリング』(953,426人)、『DOTA 2』(1,295,000人)をも上回る結果を残し、現在は『パルワールド』を抜いて2位に躍進しています。
本作の成功は、中国市場においても注目されており、アナリストたちはこのゲームの成功が今後の中国ゲーム市場におけるシングルプレイヤーゲーム開発の流れを変える可能性があると指摘しています。特に、これまでオンラインゲームや“Free to Play”が主流であった中国市場において、今回の成功が高額な予算を投じたシングルプレイヤーゲームの制作を後押しする可能性があります。
『黒神話:悟空』のリリースに伴い、技術的な問題も指摘されています。プレイヤーの間では、シェーダーのコンパイルやトラバーサルのスタッターが発生するという報告があり、開発者には早急な修正が求められています。それでも、この技術的な問題を除けば、本作はPCで最も美しいゲームの一つとされており、「最適化に関しては改善が必要だが、ゲーム自体は非常に良い」との評価が目立ちます。