GSC Game Worldが開発する期待の大作『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』が、ついに2024年11月21日にPCとXbox Series向けにリリースされることが正式に決定しました。これまでに何度か延期があり、ファンたちは待ちに待っていましたが、今回の発表でようやくその日が現実のものとなる見込みです。IGNとのインタビューで開発チームは、この日程が最終的なもので、これ以上の延期はないと強く自信を持っていると語りました。
手作業で作り上げられた広大なゾーン
このプロジェクトは、2007年に発売された初代「S.T.A.L.K.E.R.」以来、長い間待ち続けてきたシリーズファンにとって、非常に特別なものです。本作は、前作を超える広大なオープンワールドを舞台に、再びプレイヤーを危険なゾーンへと誘います。特に注目すべきは、ゲーム内の全てのロケーションが手作業で作成された点です。技術プロデューサーのエフゲニー・クーリック氏は、PC Gamerのインタビューで、約60平方キロメートルにも及ぶ広大なゲーム世界が、ほとんどすべて手作業でデザインされたことを明かしました。
「私たちはこの素晴らしい環境を作り上げるために、かなりの労力と才能を注ぎ込みました」と、クーリック氏はGamescomでのインタビューで語りました。
「ゲーム内で目にするすべての場所、大きなロケーションから小さな村に至るまで、すべて手作業で作り上げたものです。プロシージャル生成技術は、ほとんど使っていません。」
Despite being one of the biggest Unreal Engine 5 games ever, Stalker 2’s locations are almost entirely hand-crafted: ‘It took a lot of time, took a lot of effort, but we’re happy with the result’
クーリック氏によれば、GSC Game Worldのデザインチームは、プロシージャル生成技術の使用を最小限に抑え、手作業でレベルデザインに取り組むことで、より緻密で個性的な環境を作り上げることに成功しました。手作業による作成は時間と労力を要しますが、その結果、プレイヤーはゾーン内の小さな村から巨大な施設まで、細部までこだわり抜かれたロケーションを探索できるようになります。このようにして作り上げられた環境は、プレイヤーに深い没入感を提供し、他のオープンワールドゲームとは一線を画す仕上がりとなっています。
40時間以上のメインストーリーと100時間超の探索要素
『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』は、その広大な世界だけでなく、ストーリー面でも多くのプレイヤーを引きつける要素を持っています。ゲームには3つの異なるエンディングがあり、プレイヤーの選択や行動がゲームの結末に大きく影響します。また、GSC Game Worldは、プレイヤーが一度のプレイで全ての物語を理解することは難しいと述べており、豊富な探索要素や多様な選択肢によって、繰り返しプレイすることで新たな発見ができる仕組みになっています。
さらに、メインストーリーのクリアには約40時間がかかるとされていますが、サイドクエストや探索要素を含めると、そのプレイ時間は100時間を超えるとも言われています。このため、プレイヤーはゾーンの隅々まで探索し、隠された秘密を見つけたり、さまざまな選択肢を楽しんだりすることができるでしょう。
GSC Game Worldの開発者たちは、高品質なコンテンツを提供するために、開発期間中に何度も延期を行ってきました。しかし、その結果、プレイヤーは非常に完成度の高いゲーム体験を楽しめることが約束されています。今後、さらなる技術的な最適化やバグ修正に力を入れ、万全の状態でのリリースを目指しています。
ゾーンでの冒険が再び始まる日が近づくにつれ、プレイヤーたちは『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』でどのような選択をし、どのような結末を迎えるのか、ますます期待が高まっています。広大で手作業による細部まで作り込まれたこの新しい世界で、あなた自身の手で物語を紡ぎ、ゾーンの秘密を解き明かしてみてください。