Ubisoftの最新アクションアドベンチャーゲーム『スター・ウォーズ 無法者たち（Star Wars Outlaws）』は、発売後の評価が期待を下回ったものの、開発チームは今後もプロジェクトを継続してサポートすることを明らかにしました。
クリエイティブディレクターのジュリアン・ゲリティ氏は、GamesRadarとのインタビューで、ゲームのMetacriticスコアが76点と期待よりも低かったことに対して「少し失望している」と語りました。また、「プレスや批評家からの認知は重要だが、何よりプレイヤーたちが私たちの作品を楽しんでくれているのが救いだ」と述べ、ポジティブなファンの反応に感謝の意を示しています。
Ubisoft株価、10年ぶりの低水準にまで下落
しかし、実際のプレイヤーレビューは必ずしも肯定的ではありません。Metacriticでのユーザースコアは5.4点と低く、Steamでのリリースはまだ行われていない状況です。それにもかかわらず、Ubisoftは今後も本作品に対するサポートを続ける計画であり、2024年秋に1つ目のストーリーDLC、2025年春には2つ目のDLCをリリースする予定です。
一方、販売状況も厳しい現実に直面してるとReutersが報じています。JPモルガンとMidcap Partnersのデータによると、ゲームの売上は発売前の期待を大きく下回っており、当初予測されていた750万本の売上が、現在では550万本に引き下げられています。特にTwitchにおけるゲームの視聴者数が「Assassin’s Creed Mirage」と比較して15%低いことが指摘されており、関心の低下が売上予測の修正に繋がっています。
こうした売上不振は、Ubisoftの株価にも大きな影響を与えています。株価は10年ぶりの低水準にまで落ち込み、時価総額は約20億ユーロまで低下しました。この低迷は『スター・ウォーズ 無法者たち』だけでなく、Ubisoftが期待を寄せていた他のゲーム「XDefiant」のパフォーマンスも影響しています。「XDefiant」は初期には高い注目を集めましたが、Twitchでの視聴者数が急激に減少し、Ubisoftの財務に大きな寄与をすることは難しいと見られています。
Ubisoftは過去数年間、ゲームキャンセルや遅延によってマイナスのキャッシュフローを出しており、2024年の大作リリースで財務的な回復を目指しています。『スター・ウォーズ 無法者たち』の今後の展開とDLCの成功が、Ubisoftの業績改善にどれだけ貢献するかが注目されています。