最新の調査によると、ゲーム業界の主な収益源がライブサービス型ゲームであるにもかかわらず、過半数のゲーマーは依然としてシングルプレイゲームを好んでいることが明らかになりました。
MIDiA Researchによる世界中の9,000人を対象とした調査では、53%のプレイヤーがシングルプレイタイトルを選ぶ傾向がある一方で、47%のプレイヤーがPvEやPvPなどのマルチプレイタイトルを好んでいることが示されました。
シングルプレイヤーゲームが依然として多数派
特に25歳以上では、シングルプレイゲームが好まれており、対照的に16歳から24歳の若年層はマルチプレイゲームに魅了されているというデータが得られました。
生活の忙しさが増すと、ライブサービス型タイトルのように定期的なプレイが求められるタイトルよりも、一度プレイして完結できるシングルプレイタイトルの方が魅力的になるという点が、この傾向を後押ししていると考えられています。
一方、ライブサービス型ゲームは大きなリターンが期待できる反面、高いリスクも伴います。「フォートナイト」や「原神」のような成功例は多額の収益を生み出していますが、失敗するタイトルも少なくありません。特に、失敗の原因として多くのスタジオがコンテンツの不足やプレイヤー維持の仕組みの不備が指摘されています。
また、コミュニティ上ではライブサービス型ゲームとシングルプレイゲームの収益性についても議論されています。ライブサービス型は長期的にプレイヤーを維持するために多額の資金が必要ですが、シングルプレイゲームは発売直後に利益を得やすい傾向があります。しかし、近年のシングルプレイゲームは開発期間が長期化し、予算も膨大になることが多く、リスクが増していると言われています。
さらに、ライブサービス型ゲームの成功には、単にプレイヤーを集めるだけでなく、長期的なプレイを維持するための綿密な運営が必要です。成功しているライブサービス型タイトルは、定期的に高品質なコンテンツを提供し続けており、そのために多大なリソースが必要だと指摘されています。
このような背景から、ゲーム業界は今後もシングルプレイとライブサービス型のバランスをどのように取るかが大きな課題となりそうです。