新作ソウルライクARPG『Flintlock: The Siege of Dawn』の評価はMetacriticスコア71と賛否両論：「悪くはないが、特別優れた点もない」

By Mag - 2024.07.18 Thu

ゲームレビュー

7月18日リリースの新作ソウルライク「Flintlock: The Siege of Dawn」が、プレイヤーやメディアから様々な評価を受けています。発売前から賛否両論な意見が飛び交っていた本作は、スチームパンクとファンタジーが融合した独特の世界観が魅力とされていますが、メディアの評価は賛否両論です。総じて「Flintlock: The Siege of Dawn」は「悪くはないが、特別優れた点もない」とされています。

『Flintlock: The Siege of Dawn』 | ストーリートレーラー

主な評価

The Games Machine: 8.3/10
Wccftech: 8/10
Hobby Consolas: 77/100
Push Square: 7/10
Game Rant: 3.5/5
PC Gamer: 60/100
GamingTrend: 60/100
IGN Italy: 6/10

Flintlock: The Siege of Dawn:PC Critic Reviews

新鮮なアイデアはあるが、改善の余地あり

レビュアーによると、興味深い設定やアートデザインを高く評価する一方で、実際のゲームプレイには改善の余地があると指摘しています。特に、ソウルライクな戦闘システムは新鮮なアイデアを持ちながらも、その実装が不完全であると評されています。敵のバリエーションの少なさやヒットボックスの不正確さ、プレイヤーのコマンドへの反応性の低さが問題視されています。

さらに、装備の強化に多くのリソースが必要であり、同じ武器を長時間使用することを強いられる点も不満の一因となっています。Unreal Engine 4を使用しているため、パフォーマンスの問題も報告されています。Wccftechによると、高性能なPCでもスタッターが発生することがあるといいます。

ストーリー展開も一部では不自然とされ、サイドクエストは単調だとの評価です。総じて、「Flintlock: The Siege of Dawn」は大きな革新はないものの、決して悪いゲームではないと評価されています。

The Games Machine

本作は、革新的な要素と楽しさを備えたゲームですが、いくつかの改善点もあります。特にAIの改善、ストーリーテリングの強化、リプレイ性の向上が求められます。それでも、約20〜25時間のプレイ時間の中でプレイヤーを楽しませることに成功しており、アクションRPGファンには魅力的なタイトルとなっています。

革新性と多様性：伝統的なゲームの枠を超える革新的なシステムを導入している。神々との戦いというテーマに加え、ソウルライクな要素、アクションゲームの迫力、魔法の力を組み合わせた多彩なゲームプレイが特徴。高い機動性を持つキャラクター操作や探索要素が充実。
ビジュアルとデザイン：ゲームのビジュアルとマップデザインは細部まで作り込まれており、探索する楽しみがある。

AIの問題：敵のAIが単純で、パターンが単調であるため、長期的な戦闘において飽きが来る
ストーリーテリングの欠如：ゲームの最初の数時間はストーリー展開が弱く、プレイヤーが没入するのに時間がかかる。ストーリーが深まるのは後半部分で、全体的なストーリーテリングの質がもう少し改善されるべき
ゲームバランスとリプレイ性：武器や防具のビルドに関するシステムはシンプルであり、リプレイ性に欠ける。また、中ボスの戦闘は比較的簡単で、難易度のバランスにも課題があり

PC Gamer

本作は、独自の要素を持つアクションRPGであり、特に「ソウル系」ゲームをカジュアルに楽しみたいプレイヤーに向いています。しかし、ストーリーやキャラクターの深みが不足している点や、他の同ジャンルのゲームと比較して戦闘システムの完成度が低い点がマイナス評価となっています。全体として、プレイは楽しめるものの、特に際立った部分が少なく、他の優れたソウル系ゲームの陰に隠れてしまう印象です。

革新的なメカニクス: Enkiとの連携や空中ダッシュ、ポータルを使った移動など、独自の要素がいくつか取り入れられており、これがゲームプレイに新鮮さをもたらしている。
適度な難易度調整: 「ソウルライト」として、通常のソウル系ゲームよりも難易度が低めに設定されており、よりカジュアルなプレイヤーにも楽しめるようになっている。
視覚的な演出: エフェクトやビジュアルが美しく、戦闘の際の演出が魅力的である。

ストーリーとキャラクターの深みの欠如: ストーリーやキャラクターの掘り下げが不足しており、感情移入しづらい。また、声優の演技や台詞が一貫していないため、物語の没入感が損なわれてる。
過去作との比較での劣化: 戦闘システムや全体の完成度が、他のソウル系ゲーム（例: Lords of the Fallen、Lies of P）に比べて劣ると感じる。
繰り返しの多さ: ゲームプレイにおいて、特定のフレーズや行動が繰り返されるため、単調さを感じる。