『Bloodborne』の続編やリマスターの可能性は？元PS Studios代表・吉田修平氏が、宮崎英高氏の愛情深い思いと多忙さがシリーズの停滞に影響しているとの仮説を語る。

By Mag - 2025.01.17 Fri

ゲームニュース

『Bloodborne』は2015年の発売以来、多くのファンに支持される名作アクションRPGですが、その続編やリマスター版の噂が絶えません。先日、元PlayStation Studios代表である吉田修平氏が行ったインタビューで、『Bloodborne』の現状に関する個人的な考察が語られました。

Shuhei Yoshida's First Interview After PlayStation - Kinda Funny Gamescast

宮崎英高氏と『Bloodborne』への熱意

FromSoftwareの代表作『Bloodborne』は、ディレクターを務めた宮崎英高氏の情熱が色濃く反映されています。宮崎氏自身は『Bloodborne』を「自身のキャリアにおける最愛の作品の一つ」と認めています。しかし現在、『エルデンリング』の続編や新プロジェクトで多忙を極めており、『Bloodborne』の続編やリマスターに関与する余裕がない状況だと語ります。

さらに、吉田修平氏は「宮崎氏は『Bloodborne』を他のスタジオに任せることに抵抗を感じているのではないか」と推測しています。この仮説に基づくと、宮崎氏が開発に直接関与できない限り、『Bloodborne』シリーズの新作やリマスターが進められる可能性は低いと言えるかもしれません。

宮崎氏は『Bloodborne』を非常に愛しており、関心を持っていると思います。ただ、彼が忙しすぎて自らプロジェクトを進めることができず、他のスタジオに任せるのも望んでいないのではないかと考えています。これはあくまで私の仮説ですが、PlayStationチームも彼の意向を尊重しているのではないでしょうか。
Shuhei Yoshida’s First Interview After PlayStation – Kinda Funny Gamescast

この発言は、多くのファンが「なぜ続編やリマスターが進まないのだろう？」と感じている疑問に対する、ひとつの答えになり得るものです。

2025年3月26日に発売10周年を迎える本作ですが、これを機に、Sonyがリマスター版や続編について何らかのアクションを取るのではないかという期待が高まっています。一部のファンは、『Demon’s Souls』リメイクで成功を収めたBluepoint Gamesがリマスターを担当する可能性を推測していますが、同スタジオも現在はオリジナルの新規プロジェクトに取り組んでいるとのことです。（参考リンク）

また、SonyがFromSoftwareの親会社であるKADOKAWAの最大株主となったことで、今後のシリーズ展開に影響を与える可能性があります。この動きにより、Sonyが宮崎氏やFromSoftwareのリソースに対する決定権を強化するかもしれませんが、公式な発表はまだ行われていません。

『Bloodborne』は、ダークファンタジーの独特な世界観と革新的なゲームプレイで、いまだに多くのゲーマーを魅了しています。宮崎氏のスケジュールや意向がシリーズ再始動の鍵を握っていることは明らかです。10周年を迎える本年、SonyやFromSoftwareがどのようなサプライズを用意しているのか、ファンの注目が集まります。