Ubisoftが手掛けた新作アクションアドベンチャー『スター・ウォーズ 無法者たち(Star Wars Outlaws)』が、発売を目前に控え、早期レビューが公開されました。Metacriticの初期スコアは73点となっており、評価は賛否両論です。特にPlayStation 5版が78点と最も高評価を受けている一方、XboxとPC版は77点、76点で横並びとなっています。
主な評価
Star Wars Outlaws:PS5 Critic Reviews
世界観は好評、しかしステルス要素には問題も
レビューでは、美しいオープンワールドとファンサービスが評価される一方で、ゲーム内のコンテンツに対する不満の声が多く聞かれます。特にステルスシステムの出来が悪く、キャラクター描写も十分ではないとの指摘があります。また、サイドクエストが繰り返し感を持つことや、評判システムに賛否が分かれている点も問題視されています。
『Star Wars Outlaws』を「無法者」体験に焦点を当てたゲームとして高く評価しています。ゲームプレイにはいくつかの問題があるものの、それらはゲームの楽しさを損なうほどではなく、全体的には良好な体験を提供しているとしています。特に、スター・ウォーズのファンや強盗映画が好きな人、Ubisoftのオープンワールドゲーム方式に馴染みがある人にとっては楽しめるゲームだとしています。
- キャラクターとストーリー
主人公のケイ・ヴェスは、犯罪に精通した頼りになるキャラクターであり、彼女の冒険を応援するのは楽しい。物語の中心にある強盗や犯罪シンジケートとの駆け引きは、興味深く、プレイヤーの選択がゲームに影響を与える点が評価ポイント。
- ゲームの世界と探検
ゲームのスケール感や多彩な組織、動物たちが存在する広大な世界観を肯定的に評価。また、コレクタブルアイテムやクエストを探索する自由度が高い点も好意的。
- サウンドトラック
映画スター・ウォーズの音楽にそっくりで、ゲームの雰囲気を一層盛り上げてくれる素晴らしい音楽だと評価。
- 技術的な問題
ゲームプレイ中に発生するバグやグラフィックの不具合(例:岩や木にぶつかる、敵が不自然にプレイヤーを発見するなど)がマイナスポイント。また、チェックポイントの不一致やクエストマーカーが反応しないことも問題視。
- ステルス要素の不安定さ
ステルス要素が一貫しておらず、敵に発見されやすかったり、隠れている場所が効果的でないことがある。
- クエストの繰り返し感
宇宙でのクエストがやや単調で、繰り返しの多いゲームプレイになっている点が否定的に評価。
一方で、主人公とそのパートナーのキャラクター設計や、戦闘システムの仕上がりは高く評価されています。特に帝国兵やギャングを倒すアクションには爽快感があり、これは多くのレビューで共通して言及されています。しかし、ストーリー自体は目立った印象を残せず、バグも散見されるため、発売後のさらなる調整が求められる状態です。
『Star Wars Outlaws』は、スターウォーズの世界観を愛するファンには楽しめる要素が多いものの、他のオープンワールドアクションゲームと比較すると、目新しさや革新性には欠けるとされています。ゲームは「ミレニアム・ファルコン」のように、魅力的な部分と欠点が混在していると例えられ、アイデアの再利用や、技術的な不具合が目立つ一方で、スターウォーズのユニバースにどっぷり浸る楽しさは確かに存在します。
- シンジケートシステムの導入
クエストに対する選択肢に重みがあり、ゲーム進行に影響を与えるシンジケートシステムが導入されており、これがゲーム体験を豊かにしていると評価されています。
- クエストデザイン
特定のサイドクエストが予想外の展開を見せ、驚きと興奮をもたらす点が特に評価されています。スターウォーズの豊富なリファレンスやスペクタクルなアクションもゲームの魅力として挙げられています。
- キャラクターの個性
主人公ケイと彼女の相棒ニックスのコンビがゲームにさらなる次元を与え、特にニックスの能力がゲームプレイをより面白くしています。
- 技術的な問題
発売時点でのPS5バージョンには多くのバグや技術的な問題が存在し、ゲームの没入感を損ねる要因となっています。
- 戦闘とステルスの単調さ
戦闘とステルスが硬直的で反復的であり、新しいアイデアが少ないと感じられる点が批判されています。また、特定の武器の使用制限や操作の不便さも指摘されています。
- ビークル操作の制限
ゲーム内で利用できるビークルが限られており、他のオープンワールドゲームと比較して自由度が低い点が不満として挙げられています。
『スター・ウォーズ 無法者たち(Star Wars Outlaws)』は8月30日、PC、PS5、Xbox向けにリリース予定です。