NVIDIAはGamescom 2024にて、『Half-Life 2 RTX』の新たなゲームプレイ映像を公開しました。約50分にわたるデモでは、NVIDIAのジェイコブ・フリーマン氏が、新しいパス・トレース機能やDLSS 3とDLSS 3.5を導入したパフォーマンス向上を紹介。戦闘シーンも含まれており、「Half-Life 2」のファンにとって見逃せない内容となっています。
20年前の名作が再び脚光を浴びる!
『Half-Life 2 RTX』は、NVIDIAの無料モッディングプラットフォーム「RTX Remix」を使用して開発されたリマスター版です。コミュニティ主導で進められており、Valveの名作「Half-Life 2」を最新のグラフィック技術で再構築することを目的としています。
このリマスター版は、4つのMODチームで構成される「Orbifold Studios」が手がけており、RTX Remixを活用して新しいマテリアルやグラフィックを追加。特に、スーツのデザインにはオリジナルと比べて20倍の細かさが加えられており、より精密でリアルな表現がされています。光源もシーン内でリアルに反射し、影を投影することで、ゲーム内の雰囲気が一層強化されています。
物理エンジンの進化も見逃せません。オリジナル版では固定されていたオブジェクトや照明が、今回は物理的に動くようになり、光源からのリアルタイムな影響が周囲の環境に反映されます。これにより、ゲーム内の世界がより現実的かつ没入感のあるものへと進化しています。
さらに、武器のリロードアニメーションも改良され、オリジナルに忠実でありながら、細かいディテールが追加されました。クロスボウの表面にシーンが反射するなど、リアルな表現が追加されており、武器操作のリアルさが一層向上しています。
本プロジェクトはまだ開発初期段階にあり、リリース日についての情報は未定ですが、参加したいModderや3Dアーティストは公式ウェブサイトを通じて応募できます。このリマスター版は、元の「Half-Life 2」を所有しているプレイヤーには無料で提供される予定です。
「Half-Life 2」の20周年に合わせてリリースされるかも?
コミュニティ上では、20年前のオリジナル版のライティングの優秀さが再評価されており、「RTXなしでも十分に見栄えがする」という意見が多く見受けられました。特に、元の光源処理がどれほど巧妙であったかを強調する声が目立ち、当時の技術がいかに進んでいたかを再認識させる内容となっています。
一方で、RTX版の新しいテクスチャやエフェクトに対する評価も高く、細部まで丁寧に作り込まれたアセットが好評を博しています。しかし、特定のエフェクトについては、光の残り時間が長すぎるなどの改善点が指摘されています。
さらに、リリースが「Half-Life 2」の20周年に合わせて行われる可能性が示唆されており、ファンの期待が高まっています。特に、VRモードの実装を望む声や、RTXによるさらなるビジュアルアップデートを期待する声が寄せられています。