Larian Studiosが手がける『バルダーズ・ゲート3（Baldur’s Gate 3）』は、最新のパッチ7によって公式Modサポートを追加し、ゲームコミュニティで大きな話題を呼んでいます。このアップデートは、ゲーム体験をさらに拡張する多彩なModの導入を可能にし、24時間以内に300万件以上のModがダウンロードされるという驚異的な記録を達成しました。
PC版から始まるModサポート、10月にはMacやコンソール版にも拡大
パッチ7の主な特徴として、ゲーム内でModを簡単に管理できるModマネージャーが新たに搭載されました。これにより、プレイヤーは公式ツールである「BG3 Toolkit」を使ってModを作成し、ゲーム体験を自由にカスタマイズできるようになりました。現在、最も人気のあるModは、ゲームインターフェースの改良やキャラクタークリエーションオプションの拡張に関連したものが多く、特にUIのカスタマイズや新しい種族・クラスの追加が注目を集めています。
Larian Studiosの創設者、スヴェン・ヴィンケ氏は自身の𝕏にて、「Modのダウンロード数はわずか24時間で100万件を超えた」と発表し、Modシーンが急速に拡大していることを強調しました。さらに、ModDBとmod.ioの創設者であるスコット・レイスマニス氏は、9月7日時点で300万件以上のModがダウンロードされていると述べ、今後さらに多くのプレイヤーがModを導入するだろうと予測しています。
Just ticked over 3m installs and accelerating 🔥
— Scott (mod.io & ModDB) (@scottreismanis) September 7, 2024
Redditの「r/pcgaming」では、プレイヤーたちが今回のModサポートに対して積極的に意見を交わしています。あるプレイヤーは、「Moddingはゲームの寿命を10倍に延ばす」と述べ、過去の大ヒット作『Skyrim』を例に出して、Modの重要性を強調しました。また、別のプレイヤーは、「人気作品が誕生する理由を理解せずに次の成功作を作ろうとするのは昔からよくある話」と指摘し、Modコミュニティの重要性に言及しています。
さらに、他のコメントでは「Modによって多くのジャンルやヒット作が生まれた」との意見が寄せられており、Modがただのカスタマイズ手段にとどまらず、ゲーム業界全体に大きな影響を与えているという認識が広まっています。特に『Half-Life』のModから生まれた『Counter-Strike』の例を挙げて、「Moddingはただの機能拡張ではなく、ジャンルそのものを生み出す力がある」との意見も見受けられました。
また、企業がModコミュニティを十分に活用していない点についても議論されており、「プレイヤーの創造力が製品をより良くすることを受け入れるべきだ」との意見が出ています。
現時点では『バルダーズ・ゲート3』のModサポートはPC版限定ですが、10月にはMacやPlayStation 5、Xbox Series X/Sにも対応予定です。この対応拡大により、さらに多くのプレイヤーがModを楽しめるようになります。PCゲーマーの間ではカスタマイズの自由度がゲームの魅力を高めており、Larian StudiosもMod作成者やコミュニティを引き続きサポートし、今後のアップデートやツールの改善に取り組んでいく予定です。