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『Concord』開発費4億ドルの噂を業界ジャーナリストが一蹴!実際の費用は1億ドル程度

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ソニーが開発・運営していたオンラインシューター『Concord』に関する4億ドルの巨額予算の噂が、複数のゲーム業界ジャーナリストにより否定されました。この噂は、IGNの元編集者コリン・モリアーティ氏によって広められ、SNS上で大きな議論を引き起こしましたが、その後事実ではないことが判明しました。

モリアーティ氏の発言によると、Concordの開発には約575億円(約4億ドル)が投入されたとされ、ゲーム開発スタジオFirewalk Studios内での「Toxic Positivity(有害なポジティブさ)」が開発を妨げ、プロジェクトの失敗に繋がったと指摘されていました。これに対して、複数のジャーナリストが異を唱え、真相を明らかにしました。

Toxic Positivity

どんな状況においても「ポジティブな感情や態度を維持すべき」と強調しすぎることで、ネガティブな感情や困難な状況を無視したり否定したりする行為や考え方。

職場やチームでの問題があるにもかかわらず、批判や改善を避け、ポジティブでいようとだけ言って、問題を表面化させず解決を遠ざけるなど、建設的な批判やネガティブな感情の表現が阻害されることで、問題解決が進まなかったり、個々人が感情を抑圧して精神的に追い詰められたりすることがある。

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業界専門家による反論

The Vergeの記者トム・ウォーレン氏は、この噂について、「Firewalk Studiosの親会社であるProbablyMonstersの財務データを確認すれば、このような巨額の予算が投入されていないことが明らかだ」と強調し、モリアーティの発言は根拠のないものであると指摘しました。

さらに、GamesIndustry.bizの編集者クリストファー・ドリング氏も、「ゲーム業界全体の歴史を振り返っても、これほどの巨額予算が一つのプロジェクトに投じられた例は存在しない」と断言。彼はまた、モリアーティ氏の発言を信じた人々を皮肉交じりに批判し、Concordに巨額の予算が割り当てられたという考え自体が非現実的であると述べました。

Kotakuの記者イーサン・ガッチ氏も、スタジオ内で「有害なポジティブさ(Toxic Positivity)」が存在したという点についてはモリアーティ氏の主張に同意しつつも、予算に関する部分については否定的な見解を示しました。彼は、従業員がプロジェクトの問題点について自由に意見を述べられなかった状況を認めつつも、Concordに対する支出は実際には約1億ドル程度だったと伝えています。この推定は、以前にForbesが報じた開発費の調査結果とも一致しています。

『Concord』は2024年8月にPlayStation 5およびPC向けにリリースされましたが、その後わずか1ヶ月足らずでサーバーが閉鎖される事態に至りました。このプロジェクトの早期の失敗は、業界内外で多くの注目を集め、スタジオ内では今後のリストラや人員削減が予測されています。

さらに、Concordのゲームディレクターが既に辞職しており、スタジオの将来には不透明感が漂っています。多くのゲーム業界専門家は、Concordの失敗が今後のプロジェクトにどのような影響を及ぼすか注視している状況です。

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