『Bloodborne』リマスター版が出ないのはなぜ？ファンが議論するも謎は深まるばかり『「Bloodborne」のリマスター、なんで出ないの？10年放置の謎を語ろうぜ』

By Mag - 2024.11.25 Mon

ゲームニュース

2015年にPlayStation 4向けに発売されたアクションRPG『Bloodborne（ブラッドボーン）』は、リリースから10年を迎えつつある今でも、そのゴシックホラーの世界観や緊張感あふれる戦闘システムで、多くのゲーマーに愛されています。

しかし、ファンが長年求め続けるリマスター版やPC版がいまだに実現しない理由には、多くの複雑な要因が絡んでいるようです。

なんで「Bloodborne」リマスターは実現しないの？

海外の人気フォーラムRedditでは、「誰か、皮肉抜きで「Bloodborne」が発売から10年経った今でもリマスターされない理由を論理的に説明できませんか？」というスレッドが立ち上がり、200件以上のコメントが寄せられました。ユーザーたちは様々な視点から、その理由について活発な議論を展開しています。

1. 法的および権利の問題
「Bloodborne」の知的財産権（IP）はSonyが保有しており、リマスター版のリリースに関する最終的な決定権もSonyにあります。FromSoftwareのディレクターである宮崎英高氏は過去のインタビューで「もし自分がPC版を希望するとトラブルになる」と発言。この発言から、IPに関する何らかの法的な制約が存在している可能性が示唆されています。

2. 商業的な観点
「Bloodborne」の累計販売本数は約700万本（2022年時点）とされていますが、これは「Horizon Zero Dawn」の2400万本に比べると大きく見劣りします。この売上格差が、Sonyにとってリマスター版を制作するコストパフォーマンスを疑問視させる一因とされています。一部のファンは、「大きな需要があるはずだ」と主張しますが、Sonyの視点では十分な利益が期待できない可能性があります。

3. 戦略的タイミング
一部のユーザーは、「Bloodborne」がPS6のローンチタイトルとしてリメイクされるのではないかと推測しています。これは、「Demon’s Souls」がPS5の発売時にリメイクされ、話題を呼んだ戦略を参考にしたものです。Sonyは、次世代機の目玉としてリリースのタイミングを計画している可能性があります。

公式のリマスター版が期待される中で進展が見られない一方、一部のファンは独自の取り組みを展開しています。例えば、PS4エミュレーターを利用して「Bloodborne」をPC上で60fps動作に対応させるプロジェクトが進行中です。また、「エルデンリング」内で「Bloodborne」の世界観を再現するModが制作されるなど、ファンの熱意と愛情の深さが強く表れています。

一方で、リマスター版が必要かどうかについても意見は分かれています。「Bloodborne」は30fpsという制約はあるものの、現在の基準でも十分に楽しめるという声があります。また、「リマスターよりも続編や新しいIPにリソースを割くべき」という主張もあり、ファンの期待が分散している点も興味深いところです。

「Bloodborne」リマスター版が実現するかどうかはSonyの決断にかかっています。しかし、これまでの議論やファンの動きを見る限り、リマスター版が実現するには大きなハードルが存在しているようです。ファンの熱い声がSonyに届き、変化が起こることを期待しましょう。