2024年に開催されたgamescomにて、FPSシリーズ『S.T.A.L.K.E.R.2』の最新情報が特別インタビューで公開されました。
本作は、前作から10年後の現代を舞台にしており、Zoneと呼ばれる謎に包まれたエリアを探索することがテーマとなっています。インタビューに応じた開発者たちは、シリーズ初の完全オープンワールド体験や、革新的なAIシステム、そしてプレイヤーの選択によって物語が分岐するダイナミックなストーリーについて言及しました。
主人公と物語
今回の物語は、新たな主人公を中心に展開されます。主人公は「Zone」に初めて足を踏み入れる未経験のストーカーであり、プレイヤーは彼と共にこの危険な領域を探索することになります。
開発者によれば、プレイヤーと主人公が共に成長し、未知の状況に適応していくことで、より没入感のある体験を提供することを目指しているとのことです。
オープンワールドの規模
『S.T.A.L.K.E.R.2』のオープンワールドは、なんと64平方キロメートルにおよぶ広大なエリアが舞台となります。このZoneの中では、旧作から登場するおなじみのミュータントに加えて、新たなミュータントも登場します。
開発チームは、各ミュータントに独自の行動パターンを与えるためにAIを強化し、よりリアルな戦闘を実現しました。例えば、ブラッドサッカーと呼ばれるミュータントは、隠れてプレイヤーを待ち伏せしたり、予測不可能な動きを見せます。これにより、プレイヤーは敵の行動に対して柔軟に対応する必要があり、緊迫感あふれる戦闘が繰り広げられます。
派閥との関係性と選択の重要性
プレイヤーは複数の派閥と関わりながら物語を進めていきます。それぞれの派閥には異なる目的や信念があり、プレイヤーはその中からどの派閥と同盟を結ぶか、または敵対するかを選ぶことになります。
派閥との関係性はプレイヤーの行動に強く影響され、敵対する派閥はゲーム全体においてプレイヤーの脅威となることもあります。インタビューでは、派閥の選択が物語の結末に直接影響し、複数のエンディングが用意されていることが強調されました。
武器のカスタマイズとアップグレード
本作には、30種類以上の武器が登場し、それぞれがカスタマイズ可能です。武器にはさまざまなアタッチメントを取り付けることができ、攻撃力や発射速度、リロード速度などのステータスを強化できます。
さらに、武器のアップグレードシステムも導入されており、プレイヤーは自分の好みに合わせて武器を強化し、戦略的に戦闘を進めることが可能です。
グラフィックとリアルな再現
『S.T.A.L.K.E.R.2』の開発チームは、チェルノブイリのリアルな世界をゲーム内で忠実に再現するために、多くの努力を注いでいます。実際の建物や風景から取得したテクスチャが使用されており、ゲームのグラフィックは圧倒的なリアリティを追求しています。チェルノブイリの不気味な美しさが、ゾーン内の危険と共にプレイヤーを魅了します。
インタビューを通じて明らかになった『S.T.A.L.K.E.R.2』は、オープンワールド、進化したAI、複雑な派閥システムなど、プレイヤーに豊富な選択肢を提供するゲーム体験が期待されます。開発チームは、ウクライナ文化に深く根ざしたこの作品を世界中のプレイヤーに届けるために、情熱と努力を注いでいます。