YouTubeチャンネル「Enveloping Sounds」がリメイク版『サイレントヒル2』を、固定カメラ視点でプレイした場合の映像を公開し、多くの注目を集めています。オリジナル版のようなカメラの使い方を再現したこの動画は、視聴者に懐かしい感覚を呼び起こしつつ、現代の技術で新たな魅力を見せています。しかし、この視点でのプレイは、現実的には困難かもしれません。
固定カメラで再現されたレトロな恐怖感
リメイク版『サイレントヒル2』は、Bloober Teamによる新しいグラフィックやサウンドデザインで、サバイバルホラーの名作を再現しましたが、今回「Enveloping Sounds」によって公開された動画では、固定カメラ視点を取り入れたプレイ映像が公開されました。
この映像は、Universal Unreal Engine 5 Unlockerを使い、固定カメラでのゲームプレイを再現したものです。映像内では、視点が固定されたことで、まるで初期の『バイオハザード』シリーズのようなレトロな雰囲気を感じさせます。
この視点は、恐怖感を高めると同時に、かつてのサバイバルホラーゲームが持っていた「見えない恐怖」を再現しており、多くのファンから注目されています。特に固定カメラでプレイした場合、プレイヤーが見えない角度からの脅威を予測する必要があるため、緊張感が増します。
実際にプレイするには課題が多い?
動画自体はあくまでコンセプトであり、現時点ではこの固定カメラ視点でのプレイは実現されていないとのこと。動画では主人公が敵と遭遇せず、静かに世界を探索していますが、実際に固定カメラでアクションシーンやボス戦を行うのは、難易度が非常に高くなると予測されています。
Enveloping Soundsも、各シーンでカメラの角度を手動で設定したため、全編通してのプレイは現実的に難しいとコメントしています。
このような固定カメラ視点を実際に導入するためには、さらなる技術的工夫が必要ですが、『バイオハザード RE:2』などでは、固定カメラモッドが登場したこともあり、将来的には本作でも同様のモッドがファンによって作られる可能性があります。Unreal Engine 5を使用していることから、技術的には実現可能とされており、今後の展開に期待が高まっています。
売上も好調、『Silent Hill 2 リメイク』の成功
一方で、本作自体の販売は非常に順調に推移しています。KONAMIによると、ゲームは発売後わずか数日で100万本以上を売り上げ、2001年に発売されたオリジナル版が同数を達成するまでに1ヶ月以上かかったのに対し、リメイク版はそのスピードを大幅に上回っています。
また、Steamでの評価も非常に高く、94%のユーザーレビューが好意的な評価を付けており、特にグラフィックや演出のクオリティに対して称賛が集まっています。Bloober TeamとKonamiにとって、このリメイク版は大きな成功を収めており、今後のアップデートや追加コンテンツにも期待が寄せられています。